ダーツの集中するコツは簡単です。【今だけ集中すること】
大切な試合、決勝で集中力がほしい…
初戦から決勝まで集中力が続かない…
そんな方へ今回は集中力についてお話ししたいと思います。
こちらの記事は5分程度で読めます。
目次
1.ダーツの集中とは
皆さんは「集中」と聞いたら、どんなイメージをしますか?
・雑念を取り払う。
・丁寧にする。
・神経を研ぎ澄ませる。
など、人によって違うかもしれませんが、自分の中で集中の定義がいくつかあるのではないでしょうか?
では、ダーツにおいての集中って何なんでしょう?
・ゆっくり、丁寧に投げること。
・しっかりターゲットを見ること。
・フォームなどのブレがないように確認。
・神経を研ぎ澄ませて、軌道のイメージ。
だいたいこんなところでしょうか?
実際に投げる前に「集中しないと!」とか、外したときに「集中!集中!」と思う人が多いかと思いますが、このときに本当に集中できてる人は意外と少ないです。
なぜなら、「集中しよう」と思う気持ちそのものが雑念だからです。
じゃあ、どうやって集中するの?って話ですよね。
結論から言うと、ダーツの集中は意識して集中するのは難しいです。
落ち着いて、ダーツのことだけを考えられる環境を作ることで、自然と集中してくれるのを待つ。というイメージです。
▲ 目次にもどる2.練習は必要?
集中することそのものに練習は必要なのか…
答えはNOです。
とはいえ、何もしなくても集中できるようになるのか?というと、そうではありません。
練習するのは、集中する練習ではなく、環境の分析、再現です。
集中しようと思えば思うほど、人は集中できないものです。
じゃあどうやって集中するの?って話ですよね。
スタイルとしては、集中できたときのことを思い出して、同じ状況にすることで、集中しやすい環境を作り、自分が集中してくれるのを待つ
って感じです。
まずはこれからはじめましょう!
やることは、
・普段通りダーツを投げる。
・集中したとき、周りの状況を分析する。
・同じ状況を作ってみる。
こんな感じです。
2.1.集中することを捨てるのもあり。
集中すれば、強くなれる。
それはある意味、集中しなければ弱いことを意味します。
集中することに時間を注ぐよりは、集中していない状態でも強い、集中しても、しなくてもほとんど変わらないスタッツを出せる。
そうなれば、集中状態に頼ることもなくなります。
私は過去にPERFECTの樋口 征彦プロに「集中が続かないです…」と相談したときに、
「集中しなくても入るようにすればいいんだよ」と言われました。
しかし、集中していない状態、雑念が入った状態でも強くなる、というのは、とても難しいことです。
頭ではなく、体が動きを覚えている状態まで練習しなければいけないので…
まずは、できることをやってみて、集中もできるようにしておいて損はないでしょう。
▲ 目次にもどる3.意外なところに答えが
実際に集中しようと思っているときよりも、集中していた自分を分析するという客観的な視野を持つことで、見えなかったものが見えたりします。
例えば
・この人と対戦してるときよく集中できる。
・この時間に投げていると集中できる。
・体調が悪いときに集中できる。
・ストレスが溜まっているときに集中できる。
など、意味不明なことがきっかけで集中できていることもあります。
小さなことでも、何かの手がかりになる可能性があるので、注意深く分析してみましょう。
4.スイッチする。
集中できたとき、集中できなかったときがわかったら、それぞれを試してみましょう。
わざと集中できない状況を再現して、本当に集中できないか試してみるのもありです。
なぜ、そんな必要があるの?と思いますよね。
理由は、集中の持続時間にあります。
仮に、集中できる状況を完全に再現できて、集中状態に入れたとしても、それはずっと続きません…
残念ながらタイムリミットがあります。
なら、大切なときに集中したいと思うのが普通ですよね。
わざと雑念を入れて、集中を切らせるようなことはしなくても良いですが、適度に脳を休ませてあげるのは大切です。
かといって、対戦中に適当に投げるのとは違います。
リラックスして、普段通りの戦いをする!これが大切です。
そして、ここ一番!というときに最高の環境を再現できたら良いですよね。
そもそも、環境を作る、作らないと言うが、そんな簡単に試合中に周りの環境を変えられるの?
無理でしょ?
と思うでしょう。
可能なものは揃えたら良いですが、当然、不可能なものもあります。
例えば、「ダブルスしているときに集中する」と言う人は、シングルスでは無理!と思いますよね?
ここで必要なのが、イメージ力です。
人は集中しようと思っても集中できないとお話しましたが、不思議なことに別のことに力を注ぐことで集中できたりするのです。
勝ちたい!と思ったときに集中できるけど、集中したい!と思うとできないのと同じです。
勝ちたい!ということに全ての意識が働いているため、集中ということからは、少し意識がそれているのです。
集中したいと思うのではなく、集中している自分の環境、状況をイメージして、今の状況があたかもその環境であるように思い込むことが大切です。
集中している感覚はとても気持ちよいので、ずっと続けたくなりますが、持続時間についてもしっかり覚えておきましょう。
▲ 目次にもどる5.ゾーン
スポーツなどでよく聞く超集中状態(ゾーン)ですが、その感覚に入った人の意見や感想をまとめてみると
・時間が止まって見えた。
・疲れが感じなくなった。
・必要な情報以外の音や景色が感じなくなった。
とあります。
トップアスリート等が辿りつく超集中(ゾーン)ですが、意図的に入ることはできるのでしょうか?
できません。
どれだけ、環境を作っても、イメージしても、意図的に入ることは不可能なようです。
ダーツでも実際にこの状態に入った人はいるようです。
しかし、世界の強豪でも入ったことがない人も多いようです。
何がきっかけで、どんなときに入れるかわかりません…
こちらの記事にも、偶然性が高いと書いていますね…
また、集中とリラックスを同時に行う必要があるんだとか…
あくまでイメージですが
集中(イメージや環境で一時的にできるもの)
リラックス(落ち着いた状態)
集中+リラックス(フローと呼ばれる状態)
↓気まぐれ、偶然
超集中状態(ゾーン)
こんな感じでしょうか。
全て精神的なものなので、とても難しいですよね!
しかし、集中からスタートすることが、いつか辿り着けるかもしれないゾーンのきっかけにはなりそうですね。
ゾーンの紹介をしておいて、こんなことを言うのもなんですが…
別になくても戦えますよ(笑)
集中もゾーンも結局のところ、実力を発揮するための道具です。
手に入ったとしても、実力以上のことはできません←※ココ重要
あくまで、大きなミス、緊張、雑念で普段通り投げられない、などの状況を緩和するためのものです。
結局実力がないと、実力以上のパフォーマンスは発揮できません…
ダーツの練習を怠ってまで、身に着けるものではないことは覚えておきましょう。
▲ 目次にもどる6.まとめ
今回は、集中するために環境を整える例でまとめてみました。
勿論、このやり方で100%集中できる保障はありませんが、現在、集中できなくて悩んでいる方は、あくまで可能性として、試してみるのも良いのではないでしょうか?
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