ダーツはメンタルスポーツ!?試合でわかる心理的要素!
ダーツは一般的な分類として、メンタルスポーツと言われています。
一見、矢を投げるだけ、得点を稼ぐだけの個人プレイのゲームのようにも感じますが、実は心理的要素が多く隠されています。
こちらの記事は5分程度で読めます。
目次
1.ダーツとは?ルール等について。
ダーツの基本的な内容を知らない方のためにこちらをご覧いただいてから、内容を見ていただけると、理解していただけるかと思います。
ダーツとは、ダーツボードと呼ばれる30センチから40センチの円形の的に、一定の距離から手投げの矢(ダート(dart)、複数形がダーツ(darts))を投げ、得られた得点により優劣を競う射的競技である。ポイントと呼ばれる鏃(矢尻=やじり)に金属を用いたスティール・ティップ・ダーツまたはハードダーツ(Steel Tip Darts)と、プラスチックなどの比較的やわらかい素材を使うことで安全性を高めたソフトダーツ(Soft Tip Darts)があり、スティール・ティップ・ダーツでは2メートル37センチ(厳密には236.855cm)、ソフトダーツでは2メートル44センチ(厳密には243.84cm)離れたところから投げる。ボードの狙った場所にダーツを命中させる技能性だけでなく、ゲームルールによっては高度の戦略性をも要求され、精神的な要因に結果が大きく左右される、デリケートな一面を有するスポーツである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダーツでは、シングルス戦、ダブルス戦、トリオス(3人)等がありますが、今回は、シングルス、ダブルスを基本にお話ししたいと思います。
ルールですが、ダーツは基本として、3本持ち、ボードに連続で3本投げ、次のプレイヤーに交代する形となります。
ダブルスの場合は自分のタッグのどちらか一人、相手のどちらか一人、次に自分のタッグの前回投げた方と別の方、同じく相手の相方。
これを繰り返します。
▲ 目次にもどる2.試合のルール
ダーツの試合では一般的に「01」と「スタンダード・クリケット」が使われます。
それぞれのルールについてはこちらからどうぞ
試合ではこの二つのルールを使用し
3LEG(3回勝負)などで勝敗を決めます。
3LEGとは
「01」→「クリケット」→「CH」
の順で行い、2本先取した方が勝ちというルールです。
CH(チョイス)とは
1:1になったとき、最後の勝負の先行後攻を決めます。
試合では「コーク」によって決める場合が多いです。
コークの勝者は「先行」または「ゲーム(01かクリケット)」を選択する権利が与えられます。
「先行」を選択した場合、コークの敗者が「ゲーム」を選択します。
コークとは
お互いダーツを1本だけ投げ、ブルに近い方が勝利となる。
勝利したプレイヤーは1LEG目(1試合目)なら「先行」か「後攻」
CH(チョイス)なら「先行」か「ゲーム」を選択できます。
プロの試合では
1LEG目が先行だったプレイヤーが2LEG目は後攻となることが多いです。
ダーツは先行側が有利なゲームであるため、自分が後攻である不利なゲームを制することを「ブレイク」といいます。
1LEG目後攻のプレイヤーがそのゲームを制した場合、2LEG目は有利な先行でゲームをスタートできるので、そのまま2本先取しやすくなります。
また、3本先取した方が勝ちの5LEGもプロの決勝トーナメントでは採用されています。
▲ 目次にもどる3.メンタルスポーツと呼ばれる理由
ダーツがメンタルスポーツと呼ばれる理由のひとつとして、とても繊細なコントロールを追求されることです。
ダーツは指先や肘の動き等を利用して、わずか直径4cmほどのブルを射抜くゲームです。
2m40cmほど離れたところから投げるので、わずかなズレで、ブルから外れます。
そのため、指先に信号を送る脳が少しでも普段と状態が違ったり、考え事をしてたりすると、全くブルに入らなくなったりします。
練習を積めば、普段ではブルに何度も刺せるように成長はします。
これは、練習のときはブルに刺すことだけを考えているか、練習と思い、気軽に投げているため、無駄な思考や動きが排除されているからです。
なので、大抵のプレイヤーは練習量に比例して、ブルの命中率は上がります。
しかし、その実力を試合で使用するのは、ダーツでは全く別物なのです。
ボードやダーツ、あるいは距離は練習と全く同じなのに、試合では全く実力を出せないプレイヤーが複数いるのです。
それは、試合では、精神的に追い込まれる場面が多くあるためです。
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4.試合の心理的要素
試合の要素として、先ほどお話した、「ブレイク」を例にしてみましょう。
自分が有利な状態で一度負け、次は不利な状態で勝たなければならない。
まず、有利な状況で負けている時点で、相手の方が自分より実力があると感じますよね?
そんな相手に次は不利な状態で戦わなければなりません。
これだけでも、かなりの精神的ダメージです。
もし、次の相手の1ラウンド目で相手が最高のダーツを投げたとしましょう。
例えば「ハットトリック(ブルに3本とも刺さること)」を先行でされたら、もうやる気が無くなる瞬間です。
ここで、「面白くなってきた」とアニメの主人公のように考えられるプレイヤーと「もうだめだ…」と落ち込むプレイヤーでは精神状態は大きく差がでます。
当然ですが、そんな感情の現れが、指や肘に影響し、数ミリのズレを引き起こします。
結果、自分の普段のダーツが投げられなくなり、敗北します。
こういった、少しの気の迷いが試合を大きく左右するのが、ダーツです。
次に試合の投げるテンポです。
シングルスでも、練習とは違い、相手の投げる間は待ち時間があります。
ダブルスだと3人分の待ち時間があります。
これは人によって、関係なく感じる人もいますが、極度の集中状態(ゾーン)に入っているときに3人分の投げる待ち時間を挟まれると、集中が切れてしまうことがあります。
これもまた、試合と練習の違いですね。
これまでにお話した「繊細なコントロール」と「精神面」の両方が必要なため、ダーツはルール以上に奥深いスポーツと考えられます。
▲ 目次にもどる5.まとめ
ダーツは、指先の繊細な感覚を使うスポーツでわずかなズレにより、的を外すことがあります。
また、練習を積めば、命中率は上がるが、実際の試合では、技術面以外に精神面が必要なため、練習と同じように投げられないことがあり、ダーツがメンタルスポーツと呼ばれる理由の一つでもある。
例としてお話した内容が実際にプレイしたときにあなたの集中状態や精神状態に影響を及ぼすかどうかは、わかりません。
しかし、ダーツには今回紹介しきれないほど、メンタル面を問われる場面が良くあります。
上達するには、ルール以上に覚えること、練習することがありそうですね。
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